
国土交通白書 2022
第3節 産業の活性化
■4 航空事業の動向と施策
航空産業を取り巻く状況は、LCCの路線拡充や訪日外国人の増加等もあり、航空旅客数は国内・国際ともに7年連続で増加していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、前々年度から減少へと転じた。我が国航空企業の輸送実績についてみると、令和2年度の国内旅客は3,377万人(前年度比66.9%減)と、国際旅客は81万人(前年度比約96.2%減)となり、いずれも比較的新型コロナウイルス感染症の影響が軽微であった前年度から著しく減少した。平成24年3月以降、我が国においてもLCCの参入が相次いでおり、令和3年冬ダイヤ当初計画時点で運航している本邦LCCは4社となっている。ピーチ・アビエーションは国内33路線、国際1路線、ジェットスター・ジャパンは国内17路線、国際3路線、スプリング・ジャパンは国内3路線、国際6路線、ジップエアは国際線4路線に就航している。我が国の令和2年の本邦LCCの旅客数シェアは、国内線で11.2%、国際線で23.6%となっている。
図表Ⅱ-6-3-12 航空旅客数の推移(本邦社)

資料)国土交通省「航空輸送統計年報」より作成