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国土交通白書 2023

第2節 新しい暮らしと社会の姿

コラム 新しい働き方(ロボットオペレータ)

 デジタル化の進展の先には、これまでになかった新しい産業や職種が生まれている可能性がある。例えば、「ロボットオペレータ」という職種が普及しているかもしれない。

 「ロボットオペレータ」は、現場の重機やロボットを遠隔で操作することにより、インフラ整備や維持管理を担うプロフェッショナルとして、若い人が憧れ、魅力のある職種となっている。

 人気職業ランキングでは、「ロボットオペレータ」が上位にランクインしている。建設業等の現場作業員は、従来のきつい、危険といったイメージから、大きなロボットをリモコン一つで操れる高度専門人材という新たな魅力をもったものへと変わり、「かっこいい」職種との認識が広まり、若年入職者も増えて担い手が確保されることも期待される。

 当該職種は、操作やシステムオペレーションに関する高い技術が求められ、高度専門人材としてロボットを自由自在に操り、作業の精度は熟練の作業員にも匹敵している。また、作業効率や安全性も上がる。多様なロボットを操ることで、ビルなどの建設現場はもちろん鉄道・道路などのインフラメンテナンスまで様々な分野のインフラに対応することができるプロフェッショナルとして、幅広く活躍している。