国土交通白書 2023
第2節 デジタル技術の活用によるイノベーションの推進
コラム ハイブリッドダムの推進（流域防災DX）
気候変動の影響による水害の激甚化・頻発化を踏まえた治水対策とともに、2050年カーボンニュートラルに向けた取組を加速するため、「ハイブリッドダム」の取組みを開始しました。
「ハイブリッドダム」では、気象予測技術の進展によるダム運用の高度化、最新の土木技術を活用したダム改造等により、治水機能の強化と水力発電の促進の両立を図ります。このうち洪水時のダム操作の工夫等により発電量を増やすダム運用の高度化については、令和４年度に６つのダムで行った試行により215万kWhを増電し、令和５年度は対象ダムをさらに拡大して実施します。
また、官民連携で取り組むことで、ダム立地地域の振興への貢献も目指しています。
