
国土交通白書 2024
第2節 望ましい将来への展望
コラム 2050年代以降に向けた持続可能で活力ある暮らしと社会
さらに人口減少が進展していると予測される2050年代の社会について、国民が願うのは、豊かな生活を享受できる多様性ある社会という未来像である。
技術の進歩は、私たちの生活や社会経済を大きく変革してきたが、国民の意識・価値観において、多様化が進み、人々の働き方、住まい方、生活様式等において、技術と同様、多様化もより進展すると考えられる。
2050年代の更なる人口減少を見据えながら、我が国の経済、地域の足の衰退や担い手不足への対応、災害の激甚化・頻発化への対応等の大きな課題に対処し、誰もが豊かで持続可能な暮らしと社会を実現するため、技術の革新とともに、子ども・子育て、高齢者等への対応や地域の活性化に向けて取組みを加速させ、一人ひとりが幸せを実感する社会の実現が重要である。
○技術革新による防災
デジタル技術を活用し、災害リスクや被災状況の推定・可視化、予測情報の精度向上、早期の情報発信・周知により、災害リスクを低減等が期待される。

(資料:国土交通省)
○子ども・子育てにやさしく、多様性を支える社会
多様性のあるインクルーシブな空間等、子ども・若者が自立、成長できる場や安心して結婚・出産・子育てができ、共働き・共育てが可能な環境の整備が期待される。

(資料:東京都)
○自動運転・連結トラック
自動運転車の普及により、事故リスクを低減させることが期待され、省人化により担い手不足の解消が期待される。

(資料:まちづくり(株)ZENコネクト)
○歩きたくなるまちづくり
地域の中心市街地にて人中心の居心地良く歩きたくなるまちづくりが行われることで地域の活性化が期待される。

(資料:国土交通省)
○ドローン・自動施工
工事現場の完全無人化、また、橋梁等のインフラ点検でドローンを活用し、事故リスクを低減させることが期待され、省人化・省力化により担い手不足の解消が期待される。

(資料:国土交通省)

(資料:国土交通省)