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国土交通白書 2024

第2節 地域活性化を支える施策の推進

■5 地域の連携・交流の促進

(1)地域を支える生活幹線ネットワークの形成

 医療や教育等の都市機能を有する中心地域への安全で快適な移動を実現するため、日常の暮らしを支える道路網の整備や現道拡幅等による隘路の解消を支援している。また、合併市町村の一体化を促進するため、合併市町村内の中心地や公共施設等の拠点を結ぶ道路、橋梁等の整備について、社会資本整備総合交付金等により推進している。

(2)都市と農山漁村の交流の推進

 高規格道路等の整備による広域的な交流・連携軸の形成、農山村地域、都市の近郊等における優良な住宅の建設を促進するための住宅・宅地供給、交流の拠点となる港湾の整備等を実施している。

(3)二地域居住等の推進

 令和6年1月に国土審議会移住・二地域居住等促進専門委員会において、移住・二地域居住等の促進に向けた対応の方向性等の中間取りまとめを行った。また、先導的な二地域居住等の取組みの実証調査を実施し、地方公共団体等からなる全国二地域居住等促進協議会と連携の上、調査結果をウェブサイトで共有するなど、関連する支援策や先駆的な取組みの情報提供等に取り組んでいる。また、若者の地方圏での交流拡大を推進するため、国土交通省ウェブサイトに地方公共団体等が実施する体験交流プログラムの情報を集約して掲載している。

(4)地方版図柄ナンバーの導入について

 地域・観光振興の促進を目的に「走る広告塔」として、平成30年10月より、地方版図柄入りナンバープレートを導入した。令和5年10月には新たに10地域を追加し、全国73の地域名表示で交付を行っている。7年度には全国5地域において新たな地域名表示の同ナンバープレートの交付を予定している。申込時には寄付が可能であり、集まった寄付金は各地域の交通改善や地域・観光振興等の取組みに充てられる。

 また、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の開催機運の醸成を図ることを目的に、大阪・関西万博特別仕様ナンバープレートを令和4年10月から7年12月まで交付する。申込時には寄付が可能であり、集まった寄付金は大阪・関西万博の開催に関連した交通サービスの充実等に充てられる。