
国土交通白書 2024
第1節 交通ネットワークの整備
■4 空港への交通アクセス強化
空港への鉄道アクセスの更なる改善のため、国際拠点空港等へのアクセス線の整備等に向けた取組みを推進している。
東京圏では、平成28年4月に取りまとめられた交通政策審議会答申「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」を踏まえ、羽田空港と多方面とを結ぶJR東日本の羽田空港アクセス線については令和5年3月に工事の施行の認可を行い、JR東日本が同年6月に工事に着手した。羽田空港発着列車の増発のための京急空港線羽田空港第1・第2ターミナル駅引上線(京急空港線引上線)については4年3月に鉄道施設の変更を認可した。加えて、羽田空港内においては、空港整備事業として、京急空港線引上線の鉄道基盤施設整備に必要な歩行者通路の切回し工事を引き続き実施したほか、JR東日本の羽田空港アクセス線についても本格着工した。そして、京浜急行電鉄品川駅において、線路の増設やホームドア設置、昇降施設の増設工事を進める等、空港アクセス乗換駅等の利便性向上やバリアフリー化の推進を図った。
大阪圏では、令和13年春の新線「なにわ筋線」開業に向けて、関西国際空港と新大阪駅・大阪都心部とのアクセス改善に資する整備を引き続き推進していく。