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国土交通白書 2025

第2節 望ましい将来への展望

コラム 建設キャリアアップシステム(CCUS)によるキャリアパスの可視化

 建設キャリアアップシステム(CCUS)は、一人ひとりの建設技能労働者の技能と経験に応じた処遇につなげることを目的に、技能者の資格や就業履歴等を業界横断的に登録・蓄積する仕組みである。

 CCUSでは、登録・蓄積された資格や就業履歴を基に、4段階のレベル別に評価する能力評価を進めており、専門工事ごとに体系化された統一の能力評価基準に基づき、客観的に評価するとともに、キャリアパスの可視化を図っている。また、この能力評価に応じた賃金について目指すべきイメージを業界全体で共有することを目的に、能力レベル別の年収目安を公表している。このほか、建設業者の中には、能力レベルに応じて手当を支給するなど、CCUSの能力評価を建設技能労働者の処遇改善に活用している企業も増えてきている。

 CCUSの活用を進めることで、建設技能労働者の技能と経験に応じた処遇につながり、技能者自身が将来を見通せる建設業界の実現が期待される。