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国土交通白書 2025

第2節 望ましい将来への展望

コラム 中継輸送・モーダルシフトによる物流の効率化

 都市圏間を結ぶ長距離のトラック輸送は、長時間運転や宿泊を伴う業務であり、往復の輸送で2~3日間の長時間の拘束が発生する労働環境のため、担い手不足の要因と指摘されている。

 今後は、高速道路網を中心に出発地から1日で往復が可能な中継拠点が整備され、トレーラーの交換やスワップコンテナを用いたリレー形式の輸送を行う中継輸送が広く普及すれば、物流が効率化され、トラックドライバーの長時間労働の解消が実現することが期待される。

 また、荷主側においては、長時間労働の是正の必要性を認識するとともに、トラック事業者が柔軟な輸送経路を設定することができるトラック輸送と、定時性と大量輸送に優れる鉄道輸送や内航輸送を適切に組み合わせ、より効率化された輸送計画を策定することが期待される。