第9章 航空輸送サービスの充実に向けた取り組み


 我が国の航空輸送は、時間価値の上昇に伴う高速ニーズの高まりや内外の人的・物的交流の拡大等を背景として、旅客・貨物ともに急速な発展を遂げている。これらの増大する航空需要に対応するためには、空港の整備と航空輸送サービスの充実を図り、国内・国際ネットワークを充実させる必要がある。
 そのため、平成8年度を初年度とする第7次空港整備五箇年計画を策定し、大都市圏における拠点空港の整備を最優先課題として推進する。具体的には、引き続き新東京国際空港の整備及び東京国際空港の沖合展開事業の完成を図るとともに、関西国際空港の2期事業、中部新国際空港及び首都圏空港を新たなプロジェクトと位置づけて推進する。また、我が国航空企業の競争力強化を図るとともに、利用者ニーズに対応した航空輸送サービスの充実に向けて、幅運賃制度の導入や国内線のダブル・トリプルトラック化基準の引き下げ等の施策を推進しているところである。