天気予報の高度化と気象資料総合処理システムの更新(8.3.1)


 天気予報は様々な分野で利用されているが、社会の多様化や高度情報化に伴ってよりきめ細かな情報が求められている。これに応えるために気象庁は、平成8年3月に気象資料総合処理システムを更新した。このシステムは、国内外の気象情報の収集・配信をさらに高速に処理するとともに、従来の10数倍の計算速度を持つスーパーコンピュータで、詳細で精度の高い数値予報モデルを実行するものである。これにより、新しい天気予報では、20km四方の3時間毎の天気などを予報する「分布予報」と代表的地域又は地点の天気などの時間経過を予報する「時系列予報」が新たに発表されることとなった。さらに1か月予報にも確率表現が導入されることとなった。