JR西日本株式の売却・上場(8.10.8)


 平成8年10月8日、JR西日本株式が東京証券取引所・大阪証券取引所に上場された。JR株式の売却・上場は、JR各社の早期完全民営化及び日本国有鉄道清算事業団の長期債務等の償還の観点から行われるものであるが、JR西日本株式の売却・上場については、5年度のJR東日本株式の売却・上場後、株式市況の低迷、阪神・淡路大震災の影響等により、6、7年度の2年間にわたり見送られていた。
 今回のJR西日本株式の売却は、7年12月の資産処分審議会答申に基づき、適正な売出価格の決定を可能とし売却期間の短縮により期間リスクの軽減を図るという観点から、従来の入札と売出しの組合せ方式に、@入札比率を大幅に引き上げる、A入札と売出しを並行して進める等の改善を加えた新たな手法により、JR東日本株式売却時より20日短い78日間で上場までの手続きが終了し、136.6万株の売却を実施することができた。