金沢市は、城下町特有の屈曲した細街路と、都心部を流れる2つの河川に挟まれ、交通渋滞が都市交通上の問題となっている。このため、次のような各種の施策を講じて都市交通の円滑化を図っている。
○パーク&バスライド(P&R)システムの導入
P&Rシステムは都心部へのマイカー通勤を減らし、バス輸送への転換を促すことによって交通混雑を緩和することをめざして、8年11月からスタートした。このシステムは、郊外部で駐車場を提供する民間商業施設の商品券とバス乗車券をセット購入することで通勤時の駐車料金が実質的に無料となるものである。都心部で駐車場を有料で借りる必要がなく、また、バスの場合は専用レーンを走行するので早く到着できるというメリットがあり、利用者が増加している。
○快速バスの走行環境の整備
金沢市郊外からバスレーンを走行し、都心部へ向かう路線には、午前7時から8時30分の間に、普通バス24本が運行されているが、7年10月から観光バスタイプの快速バス(7停留所を通過)7本が新たに運行された結果、主要5バス停の利用客数は1日当たり平均で8%増加している。
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