神戸港の港湾機能回復(9.3.28)
平成7年1月17日の阪神・淡路大震災で被災した神戸港の復旧・復興については、7年4月の復興対策本部の決定において8年度末を目途に港湾機能の回復を図ることとされた。運輸省港湾局においても、第三港湾建設局に震災復興建設部を設置する等、災害復旧事業の実施体制を整備し、港湾管理者である神戸市や神戸港埠頭公社等と連携しながら鋭意復旧事業等を推進してきた結果、当初の予定どおりに港湾機能の回復が達成された。8年度の港湾取扱貨物も、震災前の6年度と比較して、貨物量で約8割、入港船舶数、貿易額では9割を超えるまでに回復してきており、3月28日の閣議後、運輸大臣より回復の報告がなされた。
これを受けて9年4月23日に、神戸市で神戸港の復旧工事の竣工式典が、各界からの700人を超える出席者をえて開催され、日本を代表する港湾・神戸港の復活が宣言された。
現在、神戸港では、大水深コンテナターミナル、港島トンネルの整備等、被災前の港勢をしのぐような全面復興をめざして積極的な取組みがなされており、今後のさらなる発展が期待されている。
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