北陸新幹線高崎・長野間開業(9.10.1)
整備新幹線として平成元年から日本鉄道建設公団により建設が進められてきた北陸新幹線高崎・長野間が9年10月1日に開業した。これにより、東京・長野間の所要時間は、世界で初の連続急勾配を高速で走行可能な車両の開発など総合的な技術開発の成果もあり、従来の在来特急による2時間39分(上野・長野間)から1時間19分(最速列車)へと約半分に短縮されることとなった。本新幹線は、経済活動の活発化、観光客数の増加等地域の活性化に大きな貢献をすることが期待されている。また、10年2月の長野オリンピックの輸送機関としての役割も担うこととなる。
なお、整備新幹線の取扱いについては、8年12月に新しい財源スキーム等を含む政府与党合意が決定された。その中で、今後の整備に当たっては、与党三党の申し入れに基づき、政府及び与党からなる検討委員会において、収支採算性の見通し等の基本条件を確認した上で所要の要件を総合的に勘案して優先順位を決定することとされ、9年7月より政府・与党整備新幹線検討委員会において検討が行われている。
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