第1節 交通運輸をめぐる環境の変化


 交通運輸は、人の移動・交流及び物の輸送・流通を担っており、国民の生活及び経済社会活動の根本的な基盤である。
 21世紀を目前に控え、その交通運輸をめぐって、近年の我が国内外の経済社会情勢の変化には著しいものがある。そうした変化に適切に対応しつつ、交通運輸の最終的な目標である「安全かつ低廉で利便性の高い交通運輸サービスの提供」を達成し、活力ある我が国経済と国民本位の社会システムの実現に資するためには、市場原理を最大限に活用した交通運輸システムの構築をはじめ、様々な課題に取り組んでいく必要がある。本節では、こうした交通運輸をめぐる経済社会情勢の変化について概括する。


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