コラム

地下鉄駅の深化とエレベーター・エスカレーターの設置状況


 地下鉄の駅は、地下にあることから、地上とプラットホームとの間の垂直移動は避けられないものであるが、近年さらに地下鉄駅の深化が進行している。例えば、帝都高速度交通営団の路線については、昭和14年に開通した銀座線の駅の深さの平均は8.8mであったが、平成9年に部分開通した南北線の場合は20.3mとなっている。

 帝都高速度交通営団においては、「鉄道駅におけるエレベーターの整備指針」及び「鉄道駅におけるエスカレーターの整備指針」により整備を進めているが、9年度末現在の整備状況は、全駅129駅(交差駅を1駅として計上)のうち、エレベーターは20駅、エスカレーターは84駅(うち車椅子対応型13駅)において整備されている。同営団においては、引き続き上記指針に沿って整備を進めることとしている。
 都営地下鉄では、全駅77駅のうち、エレベーターは15駅(すべて障害者対応型)、エスカレーターは72駅(うち車椅子対応型1駅)が整備されており、エスカレーターについてはほぼ全駅で整備されている。


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