コラム

バリアフリー旅客船「かもしか」就航


 青森県津軽半島の蟹田町と下北半島の脇野沢村の間、陸奥湾内22.6kmを結ぶ旅客フェリー「かもしか」(611総トン)が平成10年4月にリニューアルした。
 これまで就航していた船齢30年の超老朽船の旧「かもしか」に代わって就航した新「かもしか」は、船型がひとまわり大きくなっただけでなく、車両甲板から客室に昇る階段に電動昇降リフトが設置され、身体障害者用トイレや船内用の車椅子が4台常備されている。船内の出入口や通路の段差をなくすなど、バリアフリーで「人にやさしい」船となっている。船旅を敬遠していた高齢者や身体障害者の方々にも気軽に利用できることから、観光客をはじめ利用者が大幅に増加している。
 この航路は、津軽・下北両半島の住民の生活、産業、観光の架け橋として地元では「海の県道」と呼ばれ、陸路を使えばJR、バスを乗り継いで5時間以上を要するところ、所要時間1時間で1日2往復(7、8月は3往復)する。


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