1 大都市圏における通勤・通学の混雑状況


 大都市圏における通勤時間帯の鉄道の混雑の状況は、昭和40年代以降、各種対策に取り組んできた結果、緩和されつつあるものの、高齢者・障害者、乳幼児を連れた方等にとっては大きな支障を感ずることなく円滑に利用できる状況にあるとは言い難い。いつでも誰でも利用できる公共交通機関をめざすためには、今後とも混雑緩和対策を進め、バリアフリーをめざしていく必要がある。
 東京圏をはじめとする大都市圏の通勤・通学時間帯の混雑は、年々緩和傾向にあるものの、9年度の東京圏の平均混雑率は186%となっており、乗車定員の約2倍近い混雑率となっている。高齢者・障害者等にとって、こうした時間帯に鉄道を利用するうえでの大きな支障となっている。〔1−3−19図


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