(1) これまでの整備新幹線の整備状況
全国新幹線鉄道整備法に基づく整備計画が定められている整備新幹線については、国土の均衡ある発展と地域の活性化に資することから、その整備を着実に推進している。具体的には、東北新幹線盛岡・八戸間、北陸新幹線高崎・長野間、糸魚川・魚津間及び石動・金沢間、九州新幹線八代・西鹿児島間の3線5区間の整備を推進してきており、このうち平成9年10月には北陸新幹線高崎・長野間が開業した。
また、10年3月には東北新幹線八戸・新青森間、北陸新幹線長野・上越間、九州新幹線船小屋・新八代間の工事に着手した〔2−5−1図〕。
(2) 今後の整備新幹線の取扱い
今後の整備新幹線の整備については、8年12月の政府与党合意に基づき、(3)の他、以下のような方針により取り組んでいる。
(3) 新規着工区間等の取扱い
政府与党合意における与党3党の申入れに基づき、9年7月より政府・与党整備新幹線検討委員会において新規着工区間(3線3区間)等の取扱いについて検討を行った。この検討委員会は座長を内閣官房長官と自民党政務調査会長の交代制とし、政府・与党の代表12名により構成され、合計11回にわたり様々な角度からの検討が行われた。その結果、10年1月にその検討結果が取りまとめられ、今後の整備については、本検討結果に基づき、以下のとおり進めている。
政府・与党整備新幹線検討委員会の検討過程において、財政構造改革の集中改革期間中は新規着工区間の事業費は抑制することとされたが、新規着工区間である東北新幹線八戸・新青森間、北陸新幹線長野・上越間、九州新幹線船小屋・新八代間の3線3区間は収支採算性の見通し等の基本条件が確認されたことから、その着工が決定された。これを受け、この3線3区間は10年3月に着工した。
(イ) その他の区間
北海道新幹線新青森・札幌間、九州新幹線長崎ルート武雄温泉・新大村間については、10年2月に駅・ルート公表を行い、環境影響評価に関する所要の作業を行っている。また、新函館駅及び長崎駅の駅部調査を行っている。さらに、北陸新幹線富山駅、小松駅及び福井駅の駅整備事業を行っている。
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