7 海洋に関する研究の推進


 海上保安庁では、日本近海の海況把握及び漂流予測の精度向上を図るための研究、海底地殻変動観測にも利用可能な音波を用いた海底測地技術の研究開発、海洋に関する研究、技術開発を推進している。
 気象庁では、船舶の安全運航等のため、波浪、高潮、海流、海氷等の観測及び予報技術の高度化に努めている。とりわけ、地球観測衛星・ブイ等の観測データの新たな利用技術、海洋大循環モデルにより観測データの解析を行う同化技術等の開発を重点的に進めるとともに、流出油の漂流予測手法の実用化に着手している。このほか海洋データの即時的な国際相互利用を図るNEAR-GOOSリアルタイムデータベースの高度化、エルニーニョ現象の解明と予測の実用化、地球温暖化と深く関わる海洋での炭素循環のモデルの構築等を進めている。


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