平成7年1月17日の大震災発生から約4年が経過し、神戸の街もかつての賑わいを取り戻しつつある。これまでには、災害発生時の応急対応から復旧作業、また復興対策等に携わった多くの方々の努力があった。
運輸関係においても、大きな被害を受けた交通施設等の復旧、被災地との代替交通手段の確保等のためにあらゆる努力が払われたが、これら運輸関係者の貴重な経験や教訓を後世に伝え、今後の危機管理対策に役立てるためのビデオが作成された。
その内容は、現場に居合わせた電車、バスの運転士、船長をはじめ、運輸企業の各部局の担当者、行政の担当官等合計147名の回想と証言を記録したもので、鉄道、バス、トラック、海運、港湾、航空、海上保安、気象の分野毎に時間を追って整理・編集されている。
当時の関係の方々の苦労が生々しく伝わってくると同時に、災害発生時の対応について多くの教訓を汲み取るものとなっている。
本件は、モーターボート競争関係4団体から拠出された71億円余りを基に復興支援事業を実施した阪神・淡路大震災復興支援運輸連絡協議会の決定に基づき、近畿運輸局企画部などが企画、編集にあたった。
ビデオの本編は、全38巻46時間に及ぶ長大なものであるが、これを160分に短く整理、編集したダイジェスト版1巻(英訳版もある)があり、それぞれ、(財)関西交通経済研究センターにおいて、頒布・貸出等を行っている。
![]() |
![]() |
![]() |