中部国際空港の事業着手へ(9.12.24〜)


 平成9年12月24日の運輸大臣と大蔵大臣による大臣折衝を経て、10年度予算において第一種空港として中部国際空港の新規事業化が認められた。
 中部国際空港は、増大する中部圏の航空需要が21世紀初頭に現在の名古屋空港の処理能力を上回ると予測されるため、名古屋の南概ね35kmの常滑沖海上に、長さ3,500mの滑走路1本を有する面積約470haの空港を17年の開港を目途に整備するもので、総事業費は7,680億円である。その事業方式については、民間の資金や経営能力を活用し、効率的な空港の建設・運営を行うため、一定の要件を有する株式会社を法律に基づき運輸大臣が事業主体として指定するとともに、国の出資、無利子貸付等により支援することとしており、10年7月、中部国際空港株式会社を事業主体として指定したところである。
 内外の交流の重要性が高まるなか、中部国際空港は、国際国内航空ネットワークの新たな拠点として機能し、地域の経済・社会発展の礎として多大な貢献をするものと期待されている。


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