第10節 国土交通省の発足に向けた総合的取り組みの強化


 これまで述べたような街づくりと連携した都市交通政策の展開に当たっては、運輸行政としての取り組みのほかに、都市計画との関連や都市のインフラ整備との関連が密接であり、また、ハード面だけではなく、ソフト面の施策を含めて関係方面との連携強力による総合的な施策展開がますます重要となっており、これまでも各種の連携事業が行われてきた。
 21世紀が始まる13年1月から、交通運輸行政に関しては、運輸省・建設省・北海道開発庁・国土庁の4省庁を母体として新たに設置される国土交通省が担うこととなる。国土交通省は、国土の総合的・体系的な開発及び利用、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進等を主要な任務としている。その発足の趣旨にかんがみ、都市交通政策の推進に当たっても関係各方面との連携協力を強化して、ハード、ソフト両面の施策を一体的に遂行し、よりよい街づくりの視点から総合的な取り組みを図っていく必要がある。


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