(4)鉱産品


  鉱産品は,農林,水産品と共に国鉄の大宗貨物であつたが最近産業構造の変化の影響を受けて,一部の鉱産品を除いて輸送実績も 〔I−(I)−8表〕に示すとおり減少している。

  石炭は,エネルギー革命により需要は基本的に後退し昨年度の出炭実績は,5110万トンにすぎなかつたため,輸送も低調で前年をさらに下回ることとなつた。なお,石炭の輸送で目立つことは,生産の合理化の進ちよくに伴つて地域別の生産,輸送ウエイトが急速に変りつつあり,37年度ごろから北海道炭の上昇と九州炭の低下が明らかになつてきたことである。
  鉱石類および石灰石は,経済界の活況につれて関連工業の需要が一般的に増加したため輸送実績も増加した。


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