1 国際民間航空機関(ICAO)との関係


  ICAOは国連の専門機関の一つとして国際民間航空条約(シカゴ条約)の規定に基づき国際航空の原則および技術を発達させ,国際航空運送の計画,および発達を助長する目的で,1947年に発足した。
  その後,ICAOは,アフリカの新興国家等の加盟により,今日では105ヵ国に達し活発な活動を行なつている。
  わが国は戦後平和条約に基づいて,加入を申請し,国連総会およびICAO総会の承認を得て1953隼に正式にICAO加盟国となつた。そして,1956年に理事国に当選し,その後改選毎に再選されモントリオールの本部に理事および航空委員会委員を常駐せしめており,わが国のICAOにおける発言権はまずます強化されている。
  技術援助活動については,ICAOば国連の拡大技術援助計画(EPTA)に参加し,低開発諸国に専門家の派遣,訓練センターの設置運営,あるいは低開発国の技術訓練生の先進国への技術研修のための派遣等を実施している。この目的は国連憲章に基づいて低開発諸国を経済的,技術的に援助し,民間航空の健全な発展を図ろうとするものである。
  また,わが国はICAOの主催する会議には積極的に参加し,総会をはじめ太平洋地域会議,各種専門部会には毎回代表を派遣し,活発な活動を行うとともに,昨年は航空法国際会議を召集し開催国として活躍した。


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