近年,自動車による輸送は,貨物,旅客とも急激に増大しているが,これに伴い自動車の保有台数も毎年増加の傾向にあり,昭和39年度末における自動車台数は対前年度末比18%増と伸び,698万台の自動車を保有するにいたつている。 一方,道路に対する投資額も急激な伸びを示し,39年度には対前年度比22.2%増の投資総額5,425億円(予算額)の規模をもつて,道路の新設,整備が進められた。 この結果,高速自動車国道が名神高速自動車国道の全通により,190キロに延長され,また,元一級国道の改良率,舗装率は大きな上昇を示しているが,地方における道路の整備は低い水準にある。39年3月末の道路の整備状況は, 〔1−4−2図〕のとおりである。
このように幹線を中心として道路整備が進ちょくしたにもかかわらず,道路交通量の伸びがきわめて大きいため,道路の混雑状態は依然として改善されていない。