1 荷造包装の近代化


  荷造包装の近代化としては,まず包装材料の変化をあげることができる。 〔2−2−21表〕に示すように,包装材料別輸送量の割合をみると,わら製品および木製品を包装材料とした貨物が昭和37年には27年に対して,それぞれ約1/3および2/3と減少している。一方,紙製品を包装材料とした貨物では約3倍,せん維品では約2倍と増加し,27年にはなかつた合成樹脂が37年には出現してきている。

  また,荷姿別にみると 〔2−2−22表〕のように木箱,和だる,むしろ,こも,かます等の天然材料による包装が減少し,段ボール箱,紙袋,紙包,合成樹脂等の軽装な加工製品による包装へと推移しつつある。

  近年の産業構造の変化による重化学工業品の増大等のため,包装材にも種々の性能が要求されるようになつてきた。 〔2−2−23図〕でみられるように包装材料の生産額ではエヤゾール容器やプラスチック容器等の増加率が著しい。


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