2 東海道新幹線の完成


  従来の東海道線は,38年度において全国鉄営業キロの2.9%の589.5キロの区間で,全国鉄輸送量のうち旅客26%(362億人,キロ),貨物23%(131億トン,キロ)を輸送しており,急激な輸送需要の増加により,列車増発の余裕が全くなくなつていた。
  このため,第2次5カ年計画では,東海道線に新たに広軌の複線を増設することを第一目標として工事を推進し,その結果,34年4月着工以来5年半の歳月と約3,800億円(世銀借款288億円を含む)の工事費をついやして完成し,39年10月1日「夢の超特急」として営業が開始され東京,新大阪間を4時間(従来は6時間30分)で結ぶとともに輸送力も第1章第3節で述べたように大幅に増強された。


表紙へ戻る 次へ進む