1 自動車の保有状況
自動車保有台数は,前年度に引きつづき着実な増加を続け,昭和40年3月末には総数で698万台となつた。その内訳はバス9.5万台,乗用車146万台,トラック249万台,軽自動車275万台,特種用途車その他18.8万台である。
昭和39年度における保有台数の推移をみると,総数で約104万台,対前年同期比18%の増加となつている。このなかで,伸びの顕著なのは,小型乗用車の約38万台(対前年同期比38%増),軽貨物四輪の約32万台(対前年同期比40%増),軽乗用四輪の約7.6万台(対前年同期比32%増)である。一方,軽三輪トラック,軽二輪車はそれぞれ9%減少し,このため軽自動車全体では約27万台の増加(対前年同期比11%増)と前年度にくらべ伸び率が低下している。
車種別にみると,依然として貨物用自動車の占める位置が大きく,全体の57.5%(軽三輪,軽四輪を含む。)であつて,乗用車(軽四輪を含む。)は25.5%にすぎず,バスは1.4%,その他15.6%となつているが,乗用車の伸びが著しく欧米型の保有構造に近づいていく傾向にある。
地域別にみると自動車は大都市に集中しており,大都市の自動車保有台数は,昭和40年3月末で179万台で,全国の約25.7%を占めている。現在,都市交通の円滑化のための種々の施策がなされているが,この問題の解決いかんが今後の自動車の伸びに大きく影響するものと考えられる。
昭和40年1月1日現在,わが国の自動車台数は世界第6位を占めており,車種別にみるとトラック,バスは第2位,乗用車は第9位である。
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