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1 港湾運送量昭和39年の港湾運送量は,秋以降における景気の後退にもかかわらず,堅調な増加を示し, 〔II−(III)−17表〕にみられるように,全国主要92港の船内荷役量合計は2億6,700万トンに達し,前年を8%上回る実績を挙げたが,特に輸出入貨物は14%の伸びを示した。 これを5大港(京浜,名古屋,大阪,神戸,関門各港),地方港別にみると,ここ数年来つづいていた地方港の増加率が5大港のそれを上回るという傾向が一息ついた恰好で,39年においては,5大港の増加率14%に比べて地方港ではわずか4%の増加にとどまつた。そして5大港のうちでも,京浜港,名古屋港の伸びが著しく,大阪港関門港の増加率は全国平均を下回るものであつた。 貨物の種類別には,石炭・コークス(貨物全体に占める比率25.1%),鉄鋼(同16.9%),鉄鉱石(同11.7%)等の輸入ばら貨物が依然として大宗を占め,輸出貨物に大きなウエイトを占める雑貨は5.8%であつた。 なお37,38年と2年つづいて減少の傾向にあつたはしけ運送量が39年においては若干増加に転じたこと(対前年4%増)は注目されるが,船内荷役量の増加(対前年8%増)の半分の伸びに過ぎず,全体的な傾向としては,接岸荷役,経岸荷役が増加しつつある。ちなみに,39年の汽船接岸荷役量は1億7,400万トン,汽船沖取荷役量は4,300万トンで,貨物の接岸比率は前年の79%から80%に向上し,これに伴い経岸比率も前年の69%から71%に増加した。しかしながら,5大港では依然として沖取り,はしけ取りの荷役が多く,接岸,経岸両比率とも全国平均を下回る70%,55%であつたが,とくに神戸,横浜両港の場合,岸壁と上屋との有機的連関が欠けているため,輸出貨物についてはほとんどはしけ荷役に頼つているのが現状である。
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