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第5節 わが国を中心とする国際航空の現況1964年の1年間にわが国に出入した国際旅客数は東京国際空港832,078人,大阪国際空港63,168人,福岡空港18,283人,鹿児島空港10,123人,合計923,652人で,前年の757,438人に比べ22%に達する大幅の増加を見た。このような国際航空旅客の大幅増加をもたらした理由としては,最近数年間におけるわが国経済の高度成長の基盤の上に,昨年は9月におけるIMF東京総会と10月のオリンピック東京大会の2大国際行事の開催に関連し海外における日本への関心が一段とたかまつたこと,日本人の海外観光渡航の自由化が行なわれたこと等が挙げられよう。またこの増加を前記の各利用空港別に見ると,東京20.2%増,大阪70.1%増,福岡9.5%減,鹿児島25.8%増で,大阪と鹿児島の大幅の伸びが目立つているが,大阪については,ソウル,台北,香港,バンコック等と,鹿児島については沖縄との間の航空交通が特に活発になって来たことを物語っている。 つぎに昨年のわが国を中心とする国際定期旅客の動きを総旅客の90.1%が利用している東京国際空港についてみると太平洋線は前年比21.8%増,東南ア,欧洲,濠洲線8.4%増,北回り欧洲線31.6%増,韓国線14.2%増で,北回り欧洲線における輸送量の大幅増加が特に目立っている。 また,832,078人の内訳は日本人旅客が26.5%,221,119人,外国人旅客が73.5%,610,959人となるが,この対前年増加率は日本人旅客が28.9%,外国人旅客が17.4%で日本人旅客の増加が著しいのは渡航ブームを反映しているものといえよう。 次に国際航空貨物については1964年わが国に出入した国際航空貨物は,その大部分が東京国際空港における取扱い貨物で,その年間取扱い量は出入国を合せると17,463,795キロ,対前年比24.3%の増加,またこの年間取扱い量は出国貨物11,459,852キロ,対前年比19.0%増,入国貨物6,003,942キロ,対前年比35.7%増に分けられ,輸入貨物量の増大が特に目立っている。
つぎにわが国を中心として国際定期航空業務を行っている国際航空企業の数は 〔III−8表〕・ 〔III−11表〕にみるとおり,1965年6月現在で20社,その内訳はわが国が日本航空(株),全日本空輸(株)の2社,これに対し英米仏をはじめとする18カ国の外国航空企業18社に分けられるが,それら企業のわが国を中心として運営する路線における運航回数は週間日本側企業が51往復,外国企業126往復,両者合計週間177往復となつている。
この週間運航回数177往復を前年7月の158往復(アラブ連合航空の運休中の2往復を除く)に比べると19往復,12.1%増加となる。この増便の内訳は日本航空(株)の同年4月からの太平洋路線3往復,4月からの北回り欧洲路線2往復,南回り欧洲路線1往復,東南アジア路線3往復,全日本空輸(株)の鹿児島,沖縄路線の同年3月下旬よりの4往復の増加,外国会社ではパン・アメリカン航空4往復,ノース・ウェスト航空,キャセイ・パシフィック航空,ルフトハンザ・ドイツ航空,タイ航空,大韓航空の,それぞれ1往復増,英国海外航空,民航空運公司,インド航空の運航経済上の理由によるそれぞれ1往復の減便によるもので,日本航空(株)の輸送力の強化が特に自立つている。
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