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1 わが国国際航空の活動世界の国際航空輸送は,年々順調な伸びをみせており,1965年の世界の国際航空輸送も米国を中心とする国際経済の好調な推進に支えられて,旅客・貨物・郵便物を合計した有償トンキロで,前年比21%増加し,115億3,000万トンキロとなつた。 一方わが国の国際航空輸送も,世界の国際航空と同様,年々著しく増大しており,昭和40年度の実績を39年度と比べてみても 〔１−２−８表〕に示すとおりで,全般的に前年度の伸び率以上に40年度の伸び率は増加し,活発な輸送活動を示した。まず40年度の便数,飛行距離をみると,前年度よりそれぞれ29%,33%増加しており,座席キロ,有効トンキロもそれぞれ40%,45%増加している。これに伴い輸送量は旅客数44万3,700人,旅客人キロにおいて21億200万人キロとそれぞれ39%,30%の増加となり,旅客・貨物・郵便物合計の有償トンキロもまた38%の増加をみた。しかしながら,輸送需要を上回る輸送力の増強により,座席利用率(旅客人キロ/座席キロ),重量利用率(有償トンキロ/有効トンキロ)は,それぞれ7%,5%の低下を示している。
つぎにわが国国際航空輸送を担当する日本航空(株)の収支状況をみると,重量利用率は上にのべたように,前年度に比べ低下しているにかかわらず,貨物輸送の著しい伸びと(トンキロ対前年度比,182%)堅調な旅客輸送の伸び(人キロ対前年度比130%)に支えられて収入の伸び(対前年度比129%)が支出の伸び(対前年度比126%)を上回ったこと,および合理化により経費が節減され支出の伸びが低くおさえられたため,前年度より黒字幅は増大した。
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