2 航空関係国際収支


  昭和40年度の航空関係国際収支(IMF方式)は 〔1−2−10表〕に示すとおり,受取りが対前年度比26%増の8,320万ドル,支払いは19%増の1億2,760万ドルで,差引4,440万ドルの赤字で前年度より赤字幅がさらに拡大した。これを内訳についてみると,旅客運賃は40年度において受取り3,860万ドル,支払い6,200万ドルで差額2,340万ドルの赤字であるが,39年度より赤字幅は減少した。貨物運賃の収支尻も旅客運賃の収支尻と同様赤字幅は縮少しているが,郵便物運賃とその他項目の収支尻が悪化している。

  このような航空関係国際収支の赤字基調を改善するために国際路線網の充実強化,外交交渉の強化,日本航空の国際競争力の強化,国際路線における乗員の増強,外国人旅客の積極的誘致日本人の自国機利用の促進等の処置を講じたが,さらに今後もこれらの施策を講じる必要があろう。


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