6 観光施設


  観光施設としては,登録ホテル・旅館,ユースホステル,有料休憩所,観光案内地図板等があげられる。40年度におけるこれら諸施設の整備状況について簡単にふれると,まず,ホテル,旅館については,外客向け低料金宿泊施設の整備を図るため,中級のホテルおよび旅館の整備に重点をおいて,40年度においては,前年度に引きつづき日本開発銀行の国際観光資金と地域開発資金,北海道東北開発公庫および中小企業金融公庫から 〔1−3−10表〕に示すような融資を行なつた。

  40年末の登録ホテル,旅館の室数および収容人員を39年末と比較すると,ホテルの数は24,登録旅館数は108の増加をみており,収容可能入員は7,180人、旅館で8,615人分の拡張を示している。
  ユースホステルについては,地方公共団体に5,286万円の補助金を交付して,10カ所(増築2ヵ所を含む)590ベッドの整備を行なつた。休憩施設および英文案内地図板などについては,地方公共団体に2,700万円の補助金を与え,有料休憩所13カ所と英文地図板21カ所の整備が行なわれた。その結果40年末において,ユースホステルは,全国で66カ所,4,530ベッド,有料休憩所は49ヵ所,案内地図板は47カ所に増強されている。
  最後に,国際観光地および国際観光ルートの設定についてふれると,日光,大雪山等25カ所の国際観光地およびこれらの地域を有機的に結ぶ国際観光ルート12ルートの決定が行なわれ,45年を目標年次とする整備方針が樹立されている。


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