4 各国経済における運輸事業の地位
経済の発展段階に応じて,運輸事業の国家経済において占める相対的地位がどのように変化していくかを,国民総生産に占める運輸事業(通信業を含む。以下この項において同じ)の生産額の占める比率でみてみよう。 〔1−4−7表〕
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国家経済の発展のメルクマールとして1人あたり国民所得を用い,世界各国を3グループにわけてみると,運輸事業の地位は,農業の相対的地位の低下,鉱工業の向上ほど目立つた動きを示してはいないが,わずかながら高まつている。日本については運輸事業は7.4%(うち通信業は1.4%である。)でわが国経済の発展段階にほぼ相応の地位を占めているといえよう。
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