1 概要


  国鉄における主要幹線の輸送需要は年々増大の傾向にあり,これに対処するための車両の増備,列車の増発,線増,電化その他施設の整備などを行ない輸送力の増強を図つた。
  40年度では,第2章,第1節で詳述するとおり,各主要線区の複線電化,軌,道強化工事等の進ちよく,青函航路の新造船(6隻)の就航等大幅に輸送力増強を図つた。
  主要幹線における列車設定本数,輸送人キロ,輸送トンキロについては 〔I−(I)−10表〕, 〔I−(I)−11表〕のとおりであるが,その概要についてみると,旅客輸送関係では東海道新幹線(次項2を参照)を始めとし全国的に準急以上のいわゆる優等列車(117本,ほかにローカル107本)を増発するとともに貨物輸送関係についても主要線区に特急,急行貨物列車を大幅に増発し,幹線輸送の需要増大に対処した。


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