1 鉄道車両の生産動態


  昭和40年度の需要先別生産実績は 〔I−(I)−36表〕のとおりで,総額756億円,対前年度比11.2%増加であつた。これをトム型15トン貨車に換算した総合両数は70,315両で戦前戦後を通じて最高の実績を記録した。

  これを需要先別にみると,まず国鉄においては前述の長期計画による通勤輸送及び幹線輸送力増強のための車両増備をはじめ電車化,デーゼル化等を推進した結果約555億円対前年度比16.6%の増を示した。民需においては引き続く大手私鉄の輸送力増強計画及び大都市における地下鉄網の整備にともない電車の生産はほぼ前年度なみの生産実績を示したが,重化学及び石油化学工業の設備投資抑制により私有タンク貨車の生産が大幅に減少したため約115億円対前年度比21.8%の減を示した。輸出においては約87億円対前年度比50%増と大幅に伸びてはいるが,前年度がきわめて不振に終つたことによるもので,依然伸び悩みの傾向にある。
  以上のように鉄道車両の生産は前年度に比しかなりの増加を示したが依然国鉄への依存度がきわめて高く,鉄道車両業界の経営面では国鉄の予算外調達である民有車両(5年賦払)及び債務負担行為による調達の異常な増大並びに販売価額の据置きという事情もあつて経営は悪化の傾向にあるので,第3次長期計画による長期安定需要が確保されたのを機会に思い切つた生産の合理化を推進し,国際競争力を強化して,輸出の振興をはかり,企業基盤を強化する必要がある。


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