2 各国商船隊の動向


  世界の商船隊の40年年央における過去1ヵ年間の船腹増加量を国別にみると,昨年につづきリベリアが,299万総トン増で首位となり,ついでソ連が128万総トン,ノルウエー,日本がそれぞれ116万総トン増加しており,世界鉛腹の増勢は,これら4ヵ国によつて支えられている。一方船腹量の減少した国の筆頭は米国の90万総トンで戦後首位を保ちつづけてきた米国は,3,000総トンの僅差で英国にその地位を譲つている。このほか,オランダ,スウエーデン,イタリアはいずれも前年に比べ減少し,ノルウェーを除く欧州の先進海運諸国の船腹は,ここ数年停滞気味である。船腹保有量の順位は1位英国,2位米国と,1,2位が入れ代わり,3,4位は前年と同様リベリア,ノルウェーで5位日本,6位ソ連と変らないが,3位以下の4ヵ国の船隊増加は,このところ極めて顕著で英米との開きは次第に縮少されてきた。


表紙へ戻る 目次へ戻る 前へ戻る