2 国際会議・行事の誘致


  国際会議・行事の誘致は,外客誘致策としてきわめて効果的であるばかりでなく,冬期誘致によるオフ・シーズン解消方策としても貢献しうる点から,これを誘致するための専門機関である任意団体日本コンベソション・ビューローが昭和40年6月に,運輸省の指導で,国際観光振興会,日本国有鉄道,日本航空(株),東京都,大阪府,京都市等の関係地方公共団体,財団法人日本交通公社,財団法人日本ホテル協会等の関係機関により設置された。同ビューローは,40年度において国際会議・行事とその開催団体,国内の国際会議場および関連施設,サービス機関等の調査,情報収集,国際会議・行事の開催者に対する各種情報の提供・案内等を行なつた。
  41年度においてはさらに誘致宣伝活動の強化を図るため,日本コンベソション・ビューローを国際観光振興会に吸収して,同振興会が積極的に推進することになつた。これにより,国際観光振興会は,本部にコンベンション・ビューローを新設するとともに,ニューヨークに誘致宣伝を専門的に行なうソリシター(専門誘致員)を配置して誘致宣伝活動の充実強化を図る必要がある。以上に述べたようなわが国の国際会議・行事誘致活動の本格化に伴い,将来わが国における国際会議・行事の開催が増加するものと予想されるので,このような情勢に対処して,東京または東京周辺に国際会議場を含む外客の総合受入施設として,国際観光センター(仮称)を設置すべきであるとの要望が高まり,41年度において,その必要性,設置場所,施設の内容等について基礎的調査を実施している。


表紙へ戻る 次へ進む