2 鉄道車両の輸出


  世界の鉄道車両の輸出構造は 〔1−2−19図〕のとおり,輸出では東南アジア,カナダ,アフリカ,メキシコ,エジプト等に輸出しているアメリカが最も大きな輸出国で,主要輸出国合計4億6,000万ドルのうち31%を占めており,輸入国では,インドが世界の主要輸入国の合計4億2,000万ドルのうち12%を占め,スペイン,南阿共和国,カナダ,パキスタン等がつづいており,いわゆる農業国(非工業国)が主要な輸入国となつている。日本の鉄道車両の輸出に占める位置は,アメリカ,西ドイツ,イギリスにつづいて第4位であり,41年では通関ベースで4,150万ドルであつた。これを仕向地別にみると, 〔1−2−20図〕のとおり,アジア地域のいわゆる発展途上国が70%あまりを占め,大洋州11%,アフリカ8%とつづいている。41年度では,韓国向けディーゼル動車が大幅に増加し,インド向けおよび中華民国向けが半減したことが特色である。


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