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2 不定期船
輸入原燃料の大宗を占める鉄鉱石,石炭,木材,石油類については,計画造船による大壁建造と専用船化の促進によつて輸送費の節減と安定輸送の確保が図られつつあるが,これらの大宗貨物のうちスポット輸送に依存するものおよびその他の物資については,一般不定期船の不足により大量の外国用船による輸送を余儀なくされ,国際収支悪化の一因となつている。
41年の月平均就航船腹量は,565万重量トンで40年に比べ127万重量トン,29.0%の増加を示した。しかしながら,この増加量のうち107万重量トンは鉄鋼石,石炭専用船の増加によるもので,一般不定期船の増加は20万重量トンにすぎなかつた。就航区域は主に近海II,III区(東南アジア方面)および遠洋I区(印度,パキスタン,北米西岸,大洋州方面)であるが,遠洋II区(北米東岸,中南米,欧州,アフリカ方面)への大型専用船就航量が増加している。
41年の輸送量は,外国用船を含めて6,553万トンで,40年より28.7%増加したが,このうち邦船輸送量は4,875万トン(輸出282万トン,輸入4,472万トン,三国間120万トン)で40年に比べ31.4%の著増を示した。これは専用船の大量建造の効果が現われてきたことを示すものであり,不定期貨物船の主な活動分野である輸入乾貨物の邦船積取比率は41.2%と40年より,3.0%の改善をみた。しかし,品目別の横取比率をみると( 〔II−(I)−4表〕)専用船の就航で改善されているとはいうものの,鉄鋼石,石炭の積取比率はいまだに乾貨物の平均横取比率を下回つており,また,小麦,大豆,砂糖等農産物の積取比率は著しく低く,この改善を図る必要がある。
41年の運賃収入は,外国用船を含めて1,511億円で,40年に比べ311億円の増収となつた。このうち邦船による運賃収入は1,144億円で40年に比べ239億円の増収となつた。
一般不定期船の著しい不足のため,輸入輸送における外国用船の比重は漸増傾向を示し,41年における外国用船による輸送量,運賃収入は1,679万トン,367億円で,外国用船を含む不定期船輸送量,運賃収入のそれぞれ26%,24%を占めている。また用船料外貨支払額は9,000万ドルに達し,国際収支悪化の一因となつている。
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