3 油送船
41年度中に161万重量トンにのぼる油送船が竣工した結果41年度末における3.000総トン以上の油送船船腹は852万重量トンに達し,前年同期に比べ22%の増加となつた。また,41年度中の新造船を船型別にみると,18隻のうち8隻は10万重量トン以上の大型船であり,船型大型化のテンポが著しい。
41年の月平均就航船腹量は,邦船が624万重量トンで40年に比べて23%の大幅な増加を示し,その87%は中東航路に配船されている。また,外国用船は95万重量トンで,40年に比べ6%減少している。
41年の輸送量は,邦船によるもの5,671万トン(輸出35万トン,輸入5,263万トン,三国間373万トン)で,就航船腹の増加に伴い,40年に比べ20%の増加を示し,外国用船による輸送量は,1,205万トンで40年に比べ3%減少している。
41年の運賃収入は,邦船によるもの731億円,外国用船によるもの166億円で,前年に比べそれぞれ11%,1%の増収であつた。
邦船の運賃収入の伸びが輸送量の伸びに比べ低位にとどまつたのは,輸入平均運賃が低レートの大型船の就航により下がつたためで中東/日本間で邦船のトン当り平均運賃は,40年の3.96ドルから41年3.31ドルへと16%低下している。
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