3 西ドイツ
1963年西欧第一の近代設備を誇ったシュリーカ造船所が倒産閉鎖したが,最近のドイツ造船業は1966年118万総トンの建造実績をあげて世界第2位を占め,現在約2年分の手持工事量を有している。
ドイツ政府は造船助成策に積極的で,1965年4月閣議決定では,1966年〜1968年引渡船舶を対象に,6,800万マルクの利子補給と,1億5,700万マルクの低利融資を行なうことを決定している。さらに政府は造船所の合併を積極的に指導するとともに施設の面でも大型船建造施設の整備に力を注ぎ,現在10万重量トン以上の船舶を建造する大型施設が4基も稼動している。
|