4 船舶の規格化
最近内外において注目を集めているものに船舶の規格化がある。
この最たるものに代替期に入つた700隻にのぼるリバティー船の代替用として各国が開発した規格船がある。これらは自動車の生産のように同型船舶の大量生産を行ない,建造費の低減を図ることを目的としたものである。
日本においても,大小5種類開発されており,そのうちいくつかはすでに建造中である。
これらの船舶は大体載貨重量トン1万4千〜2万5千トン程度でその積載貨物も穀物からコンテナー,自動車まで多様である。
海外では英国のSD-14,コンカラー等,ドイツのジャーマンなど数種類がつて,それぞれ特徴を有している。
このような船舶に限らず,すべての船舶を船種船型別に規格化しようとする動きは内外に見られる。しかし,船舶は一般に船主仕様が多いので,まずこれを建造者仕様にきりかえ,さらに造船所の規模ごとにある船型を専門的に建造する体制を作り上げねばならない。
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