4 労務状況
41年度のわが国造船業の実態は 〔II−(IV)−7表〕のとおり鋼船造船業者525社(うち大手造船業者16社)と木船造船業者938社からなり,その従業員数は鋼船造船業14万3千人,木造船9千人である。このうち主要造船所27工場のそれは10万6千人で38年度以降ほぼ横ばいで推移している。
これらを資本金別,従業員数別に表せば 〔II−(IV)−8表〕のとおりであつて,鋼船造船業者は大手を除きその大部分が,また木船造船業者はその全てが中小企業である。
また,従業員の平均労働日数,平均月収を比較すると,大手27工場で23.2日,49,620円,中小造船所の上位101工場で23.4日,41,589円,木船造船業で約25日,33,600円となつている。
造船業では,上述の常用従業員のほかに相当数の臨時工がいるが,前者と後者の比率を見ると27工場で94:6,101工場で93:7,木船造船所で80:20となつている。このように規模の小さいものほど臨時工の比率が大きくなつているのは,工事量が年間を通じて安定しておらず季節変動が大きいことによるものと思われる。
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