3 外国技術導入と外貨支出
25年外資法制定以来外国技術導入件数は40年度までに全業種合計3,534件に達している。うち船舶部門は145件で,最近の推移をみると,38年度14件,39年度13件,40年度13件と横ばい傾向にある。41年度新規契約件数は,14件で前年度より1件増加しており,うち大部分の11件が機関関係となつている。
一方,導入先を国別にみると,アメリカが最も多く全体の30%で48件,次いでドイツ26件,スイス19件となつており,以下イギリス,スエーデンの順になつている。これら技術導入による特許料の支払は契約件数の累積増にともない増加の一途をたどり,39年度約35億円,40年度約42億円,41年度は推定50億円に達するものと思われる。
一方,最近の国内技術の動きとしては,国内大手造船所相互間における技術契約が目立つており,これは純国産技術の開発を共同で促進しようとするもので,こうした協力体制の機運にある我が国造船業の将来は明るい様相を呈している。
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