3 鉄道と気象
昭和9年9月の室戸台風を契機として,日本国有鉄道と気象庁との申合せにより,鉄道気象通報を実施している。異常気象等が発生して,国鉄の業務に支障を及ぼすおそれがあると予想される場合には,気象官署から国鉄の機関に対して気象通報を行なつている。すなわち,台風,暴風雨,豪雨,豪雪などに関する全国的な気象情報は気象庁が国鉄に通知し,また,地方の気象台からは関係の鉄道の機関に対して気象情報を通報して,列車,連絡船の運行の安全の確保に協力している。これにより,たとえば,一定風速以上になると予想されるときには,国鉄において,列車の運転を見合すなどの措置がとられることになつている。
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