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2 営業用自動車の重大事故発生状況
自動車の重大事故は 〔I−(II)−34表〕のように前年に比し,死者数,負傷者数および物的損害において前年より増加しており,事故による被害が大きくなつていることを示している。さらに,事故推移をみると 〔I−(II)−35図〕のとおりである。つぎに,これを事業の種類別にみると, 〔I−(II)−36図〕のように件数ではハイヤー・タクシー,次いでトラック,バスの順に多い。また,死者数ではトラック,次いでハイヤー・タクシー,バスの順に多い。次に,台数当りの発生件数でみるとハイヤー・タクシーが最も高く,1,000台当り27.7件であり,バスは2.8件,トラックは14.8件となつている。
また,事故の種類別では 〔I−(II)−37図〕のとおり,衝突および死傷(通行人等当該自動車に乗車していない者を死傷させた事故)の2種類の事故で大多数を占めている。これらの事故の原因については 〔I−(II)−38図〕のように大半が直接的に当該車両の乗務員の不注意によつて惹起されたものである。なお,車両の構造的欠陥によつて起つた事故は0.9%となつている。 〔I−(II)−39表〕車両欠陥事故のうち,自動車の安全運行に最も重要な制動装置,かじ取装置の欠陥による事故が車両欠陥事故の3.9%を占めており,これらの装置に対する点検,整備等の一層の充実を図る必要がある。
以上のような事故原因の背後には人と車の混合交通を行なっている道路容量が交通量に対応していないこと等の道路整備の立遅れ,ガードレール,踏切施設等道路諸設備の不備および運行管理,車両管理士の欠陥等があげられる。
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