2 不定期船


  原燃料の大宗を占める鉄鉱石,石炭,木材,石油類については,計画造船による大量建造と専用船化の促進によつて輸送費の節減と安定輸送の確保が図られつつあるが,輸入食料輸送等において一般不定期船の不足により大量の外国船による輸送を余儀なくされ,スエズ運河閉鎖により運賃が上昇していたこともあつて国際収支悪化の一因どなつている。
  42年の月平均就航船腹量は678万重量トンで,41年に比べて20・0%の増加を示したが,この増加量のうち73.5%は鉄鉱石,石炭専用船の増加によるものであつた。就航区域についてみると近海III区(東南アジア方面)へ25.9%,遠洋1区(インド,パキスタン',北米西岸,大洋洲方面)へ49.3%,遠洋II区(北米東岸,中南米,欧州,アフリカ方面)へ22.8%が就航している。
  42年の輸送量は5,808万トン(輸出297万トン,輸入5,370万トン,三国間141万トン)で,41年に比べて19.1%の増加を示した。不定期貨物船の主な活動分野である輸入乾貨物の邦船積取比率は,輸入量の大幅な増加により,38.4%と41年より2.8%低下した。その品目別の積取比率をみると,石炭の積取比率はいまだ乾貨物の平均積取比率を下回つており,ことに小麦,大豆,砂糖等農産物の積取比率は著しく低く,この改善を図る必要がある。
  42年の運賃収入は1,321億円で,41年に比べて177億円の増収となり,邦船外航運賃収入の33.1%を占めている。
  一般不定期船の著しい不足のため,外国船による輸入輸送の比重は漸増傾向を示した。ちなみに,42年におけるわが国海運会社の外国用船による輸送量,運賃収入は,1,918万トン452億円で,外国用船を含む不定期船輸送量,運賃収入のそれぞれ24.8%,25.5%を占めている。


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