3 使用船舶の状況


  5総トン以上の旅客船の船令別構成 〔II−(I)−29表〕は,34年以来の船舶整備公団による老朽旅客船の代替建造融資の結果,従来に比べて改善をみている。船舶整備公団は,零細な,信用力の小さい旅客航路事業者に長期低利の財政資金を融資することにより,老朽旅客船の代替建造の促進に大きな役割を果たしている。

  その融資額も年々増大され,43年度には12億円が予定されている 〔II−(I)−30表〕。しかしながら船舶整備公団による代替建造の推進にもかかわらず,なお老朽旅客船(船令20年以上の鋼船および船令15年以上の木船)の占める比率は20%に及んでおり,安全かつ快適な輸送サービスを廉価に確保するため,今後さらにこれを促進することが必要である。


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